映画『ゴーン・マネー』あらすじと感想・ネタバレ

https://www.amazon.co.jp/dp/B01J9LKZ28より引用

2015年公開のクライム・アクションもの。タイトル通り、輸送中の大量のお金が消える話で、物語が進むにつれて事件の全容が明らかになってきます。個人的にはあまりハマらなかった作品です。
あらすじ紹介は、ネタバレを含む部分を分けているので、ネタバレが嫌な方は手前だけ見て下さい。それでは紹介していきます。

主な登場人物

サム:ジャケット写真の監禁される女性
ジジ:終始やかましいチャラチャラ黒人女性
スティーブ:現金輸送車の運転手の白人男性
ランディ:現金輸送車の後部に乗っている黒人男性A
ジョン:現金輸送車の後部に乗っている黒人男性B
ヴィンセント:除籍寸前のマフィアでありクラブ経営者
ウラジミル:ヴィンセントの部下A
アレクサンドル:ヴィンセントの部下B
エリック:マネーロンダリングする人

あらすじ(ネタバレなし)

サムとジジが警察署で事情聴取されているところから話が始まる。ジジはマフィアの男について、サムは現金輸送会社の同僚であるスティーブ、ランディ、ジョンについて尋ねられていた。

ここからしばらくは回想シーン。
マフィアの一員ヴィンセントが経営するクラブ。ヴィンセントは、マーカスという部下に自分のお金が着服されたことでキレており、マーカスの指を切断して追い払う。しかし、このような荒々しい性格から彼はマフィアを破門されかけていた。

場面変わって、現金輸送会社のロッカールーム。スティーブ、ランディ、ジョン(以下運び屋3人組)は何やら良からぬ計画を立てているようだった。そこへ転職してきたばかりの新人サムが入ってきて、4人が揃ったことで輸送車に乗り込み出発。その日も、4人チームで現金輸送の仕事だったが、運び屋3人組はそのお金をネコババする計画を立てていた。取引先へ到着したところ、サムが以前はその取引先へ勤めていたことが明らかになる。サムの元同僚達から輸送する現金を受け取った運び屋3人組とサムは輸送先へ出発。現金強奪作戦のためには新人サムも引き込まないといけないが、サムは同調しない。さて、運び屋3人組の作戦の行方は…?

あらすじ(ネタバレあり)

※以下ネタバレありです

サムを作戦に加わるよう説得できないスティーブは、仕方なく睡眠薬入りコーヒーでサムを眠らせ、現金強奪作戦を開始する。昼食休憩の50分の間に資金洗浄をするグループに金を引き渡し、後日洗浄してもらった現金を受け取るという作戦だった。

GPSで会社に居場所がばれるため別のワゴン車に現金を積み替え、寝ているサムを車の後部に手錠でつないで出発する運び屋3人組。そしてとある倉庫に到着し、資金洗浄をしてくれるエリックに現金を渡したところでサムが目覚めて助けを呼んでしまう。他には誰もいないと言ったはずだろ!とエリック一味と運び屋3人組は銃撃戦になり、間もなく運び屋3人組とエリック一味は全滅。車内でつながれたままのサムはしばらくの間たくさんの死体と一緒に助けを待つのだった。

場面変わってジジの供述内容。
破門寸前マフィアのヴィンセントの部下、ウラジミルとアレクサンドルは賭け事をしている途中でヴィンセントに呼び出される。賭けに勝ったものの対戦相手は支払いができなかったため、相手の彼女であるジジ(見た目はほぼモンスターです)を担保として連行し、3人でヴィンセントの元に向かうことに。しかしジジが異常にうるさいため、部下2人組と観客はすぐに不快な気持ちになる。ジジがこっそり通報して駆けつけた警官を殺害してジジも気絶させた2人組は約束の場所へ到着するが、そこは運び屋3人組とエリック一味が全滅している倉庫であった。残った現金を持ち帰ろうとする2人組は、到着した警察と銃撃戦になり、また全滅してしまう。意識を戻したジジと、自力で手錠から抜け出したサムは一緒に倉庫から脱出。その過程でジジが実は坊主だったと判明。
2人の脱出後に遅れて現場入りしたヴィンセントが結局現金を持って逃走。しかし、ガソリンスタンドで給油中に、ほとんどのお金が偽物だと気づく。そして、そのままそこで他のマフィアの手によって暗殺されてしまうのだった。

場面は現在に戻って警察署。無実が証明された2人は解放された。しかし、現場から見つかった現金は偽物ばかりで、本物の現金がどこにあるのかは謎のままだった。

事件後、ブラジルへ行ったサムは、とあるカフェである男性と出会う。彼はヴィンセントのクラブで働いていた男だった。彼は、序盤で出てきた、指を切り落とされたマーカスを助けており、その後サムと手を組んでいたのだった。なんとサムはこの現金強奪事件の犯人の一人であり、サムの元同僚たちも結託して、運び屋3人組が車に乗せる前に現金を偽物とすり替えていたのだった。おしまい。

感想

なかなか酷い映画です。たんたんと映像が流れてそのままエンドロールが始まる感じでした。『世にも〇妙な物語』を観てる方がおもしろいと思います。制作側の意図としてはどんでんがえしものになるんだと思いますが、なんせオチが急展開かつ伏線もなにもない。意外を通り越して意味不明のオチになってしまっていました。マーカスを助けたクラブの従業員も、たしかに初めの方で出てきてはいますが、そこに居た、というだけでした。サムの元同僚達なんてエキストラでもいいくらいの登場のみ。この映画の最大の見どころはジジのカツラが取れるところですね。

本編中の演出も、オシャレな雰囲気を作り出そうとしているんだなという意図は随所に感じられますが、それが活きることはありませんでした。車の走行シーンを多少オシャレに見せたところで間延びするだけなんですが、本作ではそれが延々と繰り返されているのです。

実は冒頭で、倉庫の中でサムが舞い上がる火の粉とお札の中に立っているシーンが一瞬映り、そこでサムに何かしらの裏がありそうだなということは読み取れるのですが、それを踏まえてサムを凝視していても何も見つかりませんでした。というか観客に分からせるつもりで構成された映画ではないです。

評価は2点(100点満点)です。観ても特にいいことはないでしょう。

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