【海外留学で悩んでいる方へ】~留学するべき理由とは~

こんにちは。
今回は、海外留学をするかを悩んでいる方へ向けて、僕が留学をおススメする理由を、特に外国語習得の面から書きたいと思います。留学はするべき?どのタイミングでしたらいい?などの質問にもアドバイスしていきます。留学したいけど一歩が踏み出せない方、漠然と留学したいなあと考えている方の後押しができればと思います。
それでは見ていきましょう。

おさらい~海外留学ってどんなもの?~

自分の決めた国や地域で生活をしながら、語学や自分の専攻する分野を勉強することを言います。習得したい外国語があって留学を決める方が大半ではないでしょうか。

単に留学と言っても、いろいろな形の留学があります。最も一般的なのは、行きたい国の大学や語学学校へ入学して、一定期間通うというものでしょう。他にも、ワーキングホリデーの制度を利用して、現地で仕事をしながら言語を勉強することもできますし、日本で在籍する学校や大学の留学プログラムを利用すれば、比較的安心かつスムーズに留学へのステップを進めることができます。

また、留学をするタイミングや期間も人によりさまざまです。大学の間に行かれる方が多いですが、仕事の長期休暇を利用して短期留学をする方もいらっしゃいます。

僕が留学を強く進める理由

留学を迷ってこのページをご覧になっている方もいるかとと思いますが、

留学は絶対に行った方がいいです。

僕は留学することを断然おススメします。多くのお金と時間が必要になりますが、後悔をすることはないと思います。次の項目からは、僕が留学をおススメする理由を書いていきます。
僕自身の留学体験については下のページで詳しく書いているので、そちらも参考にしてみて下さい。
※ページ準備中

外国語のスキルアップ

留学の主要目的となるであろう外国語の習得には、断然留学がおススメです。留学のメリットを細かくご紹介していきます。

会話や聞き取りの練習が常にできる

言わずもがな、誰でも持っているイメージだと思いますが、これは事実です。外国語を習得したい場合、その言語圏で生活しながら圧倒的な練習量を確保するのが一番手っ取り早いです。

日本の学校では座学がメインですので、文法や単語に詳しくても、会話や聞き取りにどうしても弱くなってしまいます。言い換えれば、文法や単語のインプットは多いのに、発話などのアウトプットが少ない状態です。

言語はツールだ、と言われることがありますが、実際に外国語を道具に例えて説明してみましょう。カメラを想像してみてください。
カメラを買うと必ず説明書が付いてきますが、これが教科書です。説明書にはカメラの操作全ての説明が書いているので、勿論それを読みながらカメラの練習をしていきます。しかし、この説明書を読むだけだったらどうでしょう。先生がついてくれて、説明書を解説してくれながら一緒に読み進めます。でも実際に撮影をしなかったら?

結果は明確です。実際に撮影練習もしないと上達はしませんね。逆に、実地で撮影練習ばかりをするのであれば、少しずつカメラの操作も理解してくるでしょう。言語も同じことです。
日本の学校では、この実地での練習が完全に足りていないまま授業や試験をしている場合が多いです。しかも、言語はカメラ操作よりも複雑かつ変則的なものです。並の練習量では到底マスターできません。
この圧倒的に足りていない練習を補ってくれるのが、他でもない、海外留学です。

「日常会話」が思ってたのと違う!

留学をして最初に驚くことの一つに、「日常会話」が理解できないということがあります。挨拶が聞き取れない、買い物の時にレジのおばちゃんの言葉が理解できない、バスの車内アナウンスが分からない、などなど…
実は、日本では習わない日常会話がどの国にも存在しているんです。

例えば、学校ですれ違った友達に挨拶をしたら、今晩マイケルの家でパーティーをすると教えてもらいました。君も来るかい?と誘われてどうしようかと考えていると、
“Hit me up if you want! I gotta go to the next class now.”
と言い残して授業へ行くために去っていってしまいました。「今はすぐ授業に行かないといけないから、もし来たかったら連絡して!」という超ありふれた会話内容ですが、これも”hit me up” や ”gotta” の意味が分からないとそれだけでちんぷんかんぷんな文章になってしまいます。

僕も、フランス留学初期の頃は、スーパーでの「レジ袋はいりますか?」というフレーズすら理解できずにひとしきり絶望したことがあります。日本の授業では成績は悪くなかったのですが…

このように、現地に行って初めて本物の日常会話に触れるので、日本で学んだことと留学先での現実のギャップに驚くと思います。こうした生きた日常会話を知るだけでも、ぐっと語学のスキルアップに近づくことができます。

実は知らなかった、これ外国語でなんて言うの?

既に書いた内容と重複する点もありますが、意外な単語が分からずに困る場面もあります。これは旅行をするだけでも肌に感じることではありますが、長期間現地で生活を送るとなるとなおさらです。下宿先で料理を作ろうと思い、包丁とまな板と鍋を使いたくて探したけど見つからない。ホストファミリーに尋ねたものの、まな板の単語が出てこない、というか習ってないし今まで考えたこともなかった!なんてことがしばしばあります。

学校で習うシチュエーションは、広くカバーされているようで意外と限定的です。水道、コンセント、絆創膏、口内炎、暇つぶし、歯みがき粉など、日常的に関わるものでも意外に習わない単語がたくさんあります。現地の実生活で本当に必要な単語と、日本の試験で覚えなければいけない単語は必ずしも一致していないのです。

留学をすれば、これらの本当に役立つ単語や表現を身に付けることができます。

住んでみてこそ分かる、現地での異文化体験

留学の醍醐味でもある異文化体験。日本では考えられないような日常の中に身を置くのは、とても刺激的でワクワクしますよね。
学校の授業やテレビ、インターネットでも外国の文化は詳しく紹介されていますが、百聞は一見に如かず。やはり自分で体験してこそだと思います。

・待ち合わせの時刻には間に合うように到着する
・電車は時間通りにくる / 遅れたとしても数分程度
・日曜日は家族や友達と買い物へ行く
・一日の疲れを癒すためにお風呂にゆっくりつかる

これは日本ではごく当たり前の感覚ですが、こんな初歩的なことが通用しない国や文化が存在するんです。これらは僕が実際にドイツやフランスで出会った異文化体験ですが、ホテルに泊まって観光地を訪れるだけの旅行では知りえなかったであろう異文化です。このような様々な異文化体験、すんなり受け入れられるものばかりではありませんが、間違いなく帰国後の土産話のネタにはなります。

また、言語と文化は密接な関係があります。文化を知らないと理解できない言い回しや表現もありますし、その国の文化によっては言ってはいけない言葉がある場合もあります。外国語を上達させるには、その国の文化を知ることが必要不可欠だということも理解しておいてください。

留学をして自分を磨く~留学は成長促進剤~

なんか変な題名ですが、嘘や誇張ではありません。留学をした人が口々に言うのが、「自分は留学をしていい意味で変わった」、「外国語だけじゃなくて人間的にも成長できた」というような言葉です。かくいう僕も、1年間のヨーロッパ生活の中で成長したな、と思うことがいくつもあるので、参考までにご紹介します。

以前よりも自分に自信がついた

個人的に、僕はこれが自分の一番大きな成長ポイントだったと思っています。正直、留学前は不安でいっぱいでしたし、現地生活が始まってからも不安は影のように付きまとっていました。言葉も分からない中、異文化に振り回され、友達もいない。同居人にすら自分の意思が伝えられない、そんな中海外での生活がスタートしました。

でも、次第に言葉が喋れるようになり、友達もでき、楽しいことが増えてきます。もちろん楽しいことばかりではありませんが、いろんなピンチを運と勢いだけで乗り切り、最後は現地での生活を名残り惜しみながら帰国する。そうして振り返ってみると、自分は自分で思っていたよりもやればできる人間だったなと思えたのです。

帰国してから、以前では挑戦できなかったことをやってみたり、自分の体験をもとに友達や後輩に海外生活のアドバイスをしたり、新しいコミュニティに参加したりと、自分の環境を積極的に広げられるようになりました。悩んだ時や行き詰った時には、留学生活を思い出して自分を鼓舞しています。

めちゃめちゃ肝がすわった

異文化体験の項目でも話をしましたが、海外生活の中ではびっくりするようなことが頻繁に起こります。それに伴って、トラブルが発生することもしばしばです。

フランスに住んでいたときのことですが、ある日曜日の朝急に思い立ち、少し離れたところにある町の観光へ行こうと決めて急きょ出発しました。目的地が田舎の方だったので、最寄り駅から電車に乗って途中で下車し、バスに乗り換えて目的地へ着く予定でした。
しかし、ヨーロッパでは日曜日に店が閉まったり交通機関が減便することが多いのです。そこに気づかなかった僕は、自分の乗るはずの便は、日曜日は終日運行しないということに、電車を降りて到着したバス停で気付きました。結局、唯一運行していたバスに乗って行きたい町に近づき、そこから数時間かけて歩いて目的の町へたどり着きました。

また、外出先で急にお腹が痛くなってトイレを探したのですが、スーパーの中にも公園にもトイレがなく、かなり焦ったということもありました。ヨーロッパではスーパーにトイレがついていることは珍しいし、公衆トイレがあったとしても有料のものが多いです。
他にも、これに似たようなトラブルによく見舞われましたが、いろんなトラブルが起きたおかげで、少しのことでは動じないメンタルが身に着いていました。実際切り抜けられなかったトラブルはなかったし、何が起きてもなんとかなるんだという学びがありました。

日本へ帰ってきてからも、日本国内なら文化も分かるし日本語ネイティブだしトイレもあちこちにあるし、何が起きても大丈夫という安心感があります。知らない土地で、つたない外国語でいろんな問題を解決してきた、という経験のおかげで、留学以前よりもかなり度胸がつきました。

積極性が大いに身に付く

何に対してもしっかりと自分の意見を持ち、思ったことや考えを進んで発言するのは当たり前だ、という国はとても多いです。もともとの性格が影響する点ではありますが、自分の意見をガンガン伝える日本人は少ないかもしれません。むしろ日本では、黙って周囲の空気を読む「無言同調」の方が好まれる場面の方が多いのではないでしょうか。

しかし、この「無言同調」のスタンスのまま海外に行くと、相手にされなくなることが多いです。海外では自分の意見は伝えることが当たり前。自分の意見がないのは論外ですが、意見を発言しないと、やる気がない無関心なヤツという評価を受けます。

幸い僕は、この文化の違いを留学以前の異文化体験で心得ていたので、留学中は最初からかなり積極的にものごとに関わり、発言をして、必ず自分の意見を明確にするよう心がけていました。しかし、語学学校でも、先生の共通認識は、「日本人は授業中、座ってノートを書いているだけ」、「授業で進んで発言することはおろか、当てた時でさえ答えや意見を言わない」という酷評ぶりでした。

「無言同調」は優しさや美徳ではありません。それは日本だけの話です。
海外では、自分の意見を言うのが常識なのです。留学から帰国後、日本で同じように積極性を発揮するのが必ずしも良いとは言いませんが、少なくとも自分の意見をはっきりさせておくことは重要です。
留学中に、自分の積極性を問われる場面は何度も出てくると思います。ただでさえ外国語で意見を言うのはハードルが高いですが、トレーニングだと思ってトライしてみて下さい!

【質問コーナー】留学前のお悩み相談

留学はしたいけど、分からないことが多すぎる!という理由でなかなか一歩が踏み出せない方がいるかもしれません。ここでは、留学を検討する時によくぶつかる問題についてアドバイスができればと思います。

お悩みポイント1 ~どのくらいお金がかかるの?~

これはほとんどの方が悩む部分ではないかと思います。学校へ通いながら現地で生活をして、休日には観光もしていろんなものを食べて…と考えると留学費用は必然的にかさんできます。いろいろな留学のタイプがありますので一概には言えないですが、上記のように学校へ通いながら下宿する場合、一年間でおよそ150万~200万円くらいは少なくても見ておいた方が良いと思います。

出費内容は、授業料、家賃、食費、交友費、航空機代がメインになるでしょう。しかし、かかる費用は人によって大きな差ができるのも事実です。料理しないから外食メインで生活したい、広い部屋に住みたい、毎週末観光へ出かけたい、となるとお金はいくらでも飛んでいきます。予算に限度があるのならば、それなりに計画的に生活を送る必要があります。また、学校の授業料も場所によりさまざまですので、事前の詳しいリサーチが重要になってきます。

僕は、アルバイトで貯めたお金と両親からの支援金で一年間ヨーロッパへ留学をし、およそ150万円程かかりました。生活費を極限まで削る代わりに、思いっきり欧州内を旅行してこの金額でした。両親からは「実家から通える国公立大学へ行くなら留学費用を支援する」と言われていたため、なんとか条件を満たして経済支援をしてもらいました。これがなければ留学期間を短くするか、留学先を物価の安い国へ変更する必要があったと思います。

特に学生の方は、この大金を一人で準備することは難しいと思うので、留学を視野に入れているなら早い段階からご家族等に相談をしておくことをおススメします。
また、一度社会人になってお金を貯めてから留学をするのもいい方法だと思います。

別のページで、僕が留学中に実践していた節約術をご紹介するので、そちらも良ければ読んでみて下さい。
※ページ準備中

お悩みポイント2 ~留学期間はどのくらいがいい?~

こちらも避けて通れないポイントです。
学校のカリキュラムや、予算の制限があれば、可能な限りの最長で留学をするのがいいと思いますが、もし選択肢に幅があるのなら、半年以上を強くおススメします。

特に大学生の場合、春夏の長期休暇を利用して1~2か月の留学をする方も多いです。しかし、この留学期間で満足に語学力を伸ばして帰国していった人は一人もいません。一人も見たことがありません。語学習得はそんなに甘いものではないです。

僕も留学先での経過を振り返ったとき、1か月目は生活に慣れるのに必死でした。友達もすぐにはできず、物珍しさから一人で街をうろうろする時間が多かったです。1か月が経つころから生活にも慣れて友達もでき、語学勉強が少しずつはかどるようになってきました。日常生活に必要な言葉を習得していき、2か月が経ってやっと本格的に語学力アップのための毎日がスタートしたというように記憶しています。

このように、2か月もあればたくさん勉強ができると思いがちですが、実際には2か月はあっという間に終わりますし、その大半を生活に慣れることや、最低限の基本の語学スキルを身に付けるために費やしてしまいます。2か月留学をした友達が数人、「やっと慣れてきたと思った頃に留学が終わった」と漏らしていたので、やはり間違いのない情報だと思います。
先に述べたように、もし可能であれば半年から1年間の留学を検討してみてください。

お悩みポイント3 ~留学のタイミングはいつ?~

こちらははっきり言って、強くおススメするタイミングはありません。経済状況や学校、仕事との兼ね合いで自然に選択肢は絞られてくると思います。
僕は大学生の内に留学することを決めていたので、後は何回生の時に留学するかを考えていました。結局大学の単位取得の進捗状況やバイトでお金を貯めることなどを考慮して、2回生が終わった春から翌年の春までの留学に決めました。

周りには、1回生終わりで留学する人や3回生終わりで留学する友達もいましたし、留学先の語学学校には専門学校上がりの方や、仕事を休職して来られている方もいらっしゃいました。
正解はないと思いますので、お金や日本での学校や仕事のこと、または現地で開催されるワールドカップのようなビッグインベントにタイミングを合わせて留学するのもいいかもしれません。

お悩みポイント4 ~現地での生活が不安~

これは万人に共通する問題です。
授業についていけるか、友達ができるか、けがや病気をしないか、犯罪に巻き込まれないか、などなど数えればきりがないほど不安要素はあると思います。

まず大前提として、ある程度治安の良い国や地域を選ぶようにしてください。わざわざ危険な場所へ留学するメリットはありません。日本は本当に安全な国なので、平和ボケになっていて現地で焦るパターンが多いです。スリや置き引きは珍しいことではありませんし、薬物使用の現場に行きあたることだってあり得ます。インターネットでも情報が出てますので、事前に治安の悪い地区や起こりやすい犯罪を調べておくことが大切です。

また、好奇心に駆られて危ない橋を渡るパターンも見聞きしますが、ろくな結果になりません。薬物に手を出した日本人学生が現地で警察の厄介になったという話も聞いたことがあります。非日常の中で調子に乗ってしまい、危機管理ができなくなると自分が加害者になることもあるので、落ち着いて生活を送ってください。
困ったことが起きた場合、一人暮らしであれば相談ができなかったり、助けてもらえない場合もあるので、不安であればホームステイや学校の寮に入ることも検討してみてください。基本的にその方が安上がりにもなるので、メリットは多いです。

また、慣れない生活のストレスから体調を崩すことがあります。このような場合にも、誰かと一緒に住んでいると安心感が大きく違います。また、これは有名な話ですが、病院にかかると驚くような金額になる場合があります。常用している薬が現地で手に入らないこともあるので、現地の医療情報は必ず仕入れておき、歯医者などの行けるところは留学前に日本で行っておく方がいいでしょう。

最初は知らないことばかりなので、どうしても不安を感じてしまいます。しかし、それはみんな同じこと。そこで一歩が踏み出せないと、なんの結果も残りません。
安心安全な生活を心がける気持ちはもちろん大切ですが、勇気を出して留学へ飛び込んでみてください。不安を乗り越えながら、本当にたくさんの学びや成長に出会えます。

最後に

留学と聞くと、自分には遠い世界の話だ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご紹介したように留学にはたくさんの学びと成長があります。どれも日本の生活だけでは身に付かない事柄です。

僕も留学前は不安や悩みを抱えていましたが、もしそれが理由で留学をしていなかったらと考えるとぞっとします。それだけたくさんのことが、留学のおかげで自分の人生にプラスされています。

留学に悩まれている方は、ぜひこのページを参考に一歩を踏み出してみて下さい。
心から応援しています!

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